
玉村八幡宮で7歳を迎える七五三参り|ママの着物を受け継いで迎えた特別な日
04 Nov 2025
群馬県玉村町にある玉村八幡宮で、
少し早めの七五三参りをされた女の子がいました。
先日6歳の誕生日を迎えたばかりの彼女。
小学校に上がってから7歳の七五三を迎える子が多い中で、
今年は一足早くお参りをすることになりました。
その理由は、ママの心の中にある大切な思い出にありました。
この日、彼女が身にまとっていたのは、
ママが幼い頃に七五三で着たという白地の着物。
やわらかい生地に鮮やかな緑の帯が映え、
赤い髪飾りが差し色になってとてもよく似合っています。
ママはこの着物をもう一度着せてあげたいとずっと願っていたそうです。
身長がちょうどぴったり合うのが今年だったこともあり、
「この年にお参りをしよう」と決めたのだとか。
実はお姉さんの七五三の時も、
6歳の年に同じ着物を着てお参りしたそうで、
姉妹で受け継がれるようにして大切にしてきた着物。
その思い出がまたひとつ、家族の中に積み重ねられました。
3年前、まだ3歳だった彼女の七五三でも撮影をさせていただいたことがあります。
あのときは、ちいさな手でママの袖をぎゅっと握っていた女の子。
もうお草履はいらない!と足袋のまま、神社境内をお散歩していました。
https://locationbreeze.com/blog/ぐんま県民の日3歳の七五三/
あれから3年。
少し大人びた表情を見せながらも、ぱっつん前髪とあどけなさが残る笑顔には、
あの頃の面影がちゃんと残っていました。
レンズを覗くたびに、3歳の七五三で見せてくれた笑顔が重なって、
胸の奥がじんわりと温かくなります。
秋晴れの空の下、玉村八幡宮の境内にはやわらかな光が降り注ぎ、色づき始めた木々が秋の訪れを知らせていました。
最初は少し緊張気味だった女の子も、撮影が始まるとすぐにいつもの笑顔を取り戻し、
くるくる変わる表情に思わずシャッターを切る手が止まりません。
玉村町のマスコットキャラクター「たまたん」のメダルを首にかけてはにかむ姿も愛らしく、
まるで小さなプリンセスのよう。
境内の「風車おみくじ」を見つけると、興味津々の表情で風車に息を吹きかけ、「ふーっ」と回る様子に大喜び。
その一瞬一瞬が、6歳という年齢ならではの無邪気さと輝きにあふれていました。
この日はお兄さんとお姉さんも一緒にお参りに来てくれていて、
3人並ぶと笑顔が自然とこぼれます。お兄さんに手を引かれながら歩く姿や、お姉さんと顔を見合わせて笑い合う瞬間。
そんな何気ないシーンの中にも、家族のやさしさと絆がぎゅっと詰まっていました。
カメラの前でポーズを取るというよりも、家族で過ごす穏やかな時間をそのまま切り取るような撮影。
玉村八幡宮の穏やかな空気の中で、ありのままの表情をたくさん見せてくれました。
玉村八幡宮は、群馬県内でも七五三参りに人気のある神社です。立派な随神門や参道、
季節ごとに表情を変える自然の美しさがあり、撮影スポットとしても魅力的。
特に午前中の柔らかな光が差し込む時間帯は、子どもの笑顔をよりいっそう輝かせてくれます。
この日も、白い着物と緑の帯が光を受けて美しく映え、写真の中に彼女らしい明るさと清らかさが残りました。
6歳というタイミングで迎えた七五三は、
ママの願いと家族の思いが重なった特別な一日でした。
姉妹で同じ着物を受け継ぐことで、家族の絆がさらに深まっていく。
七五三は、ただの節目の行事ではなく、家族の歴史をつなぐ大切な時間なのだと改めて感じさせてくれました。
玉村八幡宮で過ごしたこの日の思い出が、
これからもご家族にとって大切な宝物になりますように。
そしてまた数年後、
この着物を受け継ぐ誰かの七五三の物語が、新しい季節の中で紡がれていくのかもしれません。





