
「五歳の七五三。いい夫婦の日に紡がれた家族の物語|榛名神社と吉祥寺ロケーション撮影」
22 Nov 2025
五歳の七五三。
それは、ただの通過儀礼ではなく、
家族の歴史と時間が折り重なる特別な一日でした。
パパとママの結婚式写真を撮影させていただいてから7年。
あの日とほとんど同じ11月22日、
いい夫婦の日に、
また同じようにカメラ越しに幸せの瞬間を見つめていました。
それからマタニティフォト
ニューボーンフォトと続き
あのとき生まれたばかりだった命が、
今こうして立派に袴を着て神社で手を合わせてお参りしている。
その姿に胸がいっぱいにならずにはいられません。
この日の七五三の舞台は、
群馬県沼田市にある榛名神社。
空気はぴんと冷たく、時折吹く風が頬に触れるたび鼻が赤くなる季節。
小さな手で一生懸命鼻水をぬぐいながら、
それでも誇らしげに前を歩く姿が、とても愛おしく思えました。
幼稚園でもよく訪れるというこの場所には、
彼の小さな知識と経験が詰まっています。
「真ん中は神様が通る道だから歩いちゃダメなんだよ」
「お水はこうして手とお口を清めてからね」
幼稚園で教えてもらった作法を、
今日はパパとママに得意げに教える先生役。
そんな姿を見つめるパパとママの目には、誇らしさと少しの涙が浮かんでいました。
ご家族はこの神社の氏子さんで、
お祭りの時にはお神輿を担いで街を練り歩くそうです。
地域とともに生き、つながりの中で育つ姿は、写真よりも鮮やかな物語でした。
お参りを終えて帰ろうとしたとき、
「おみくじやりたい!どうしても!」と全身を使ってダダをこねる姿も
また五歳らしく、その必死さに思わず笑ってしまいました。
そんな小さな葛藤も、この日の大切な思い出です。
その後はロケーションを移動し、川場村の吉祥寺へ。
ここも幼稚園で来たことがある場所だそうで、
木魚のたたき方まで披露してくれました。「こうやるんだよ!」と得意気に叩く姿を見て、ご家族もニコニコ。
そして記念撮影では「同じポーズだね!」とご住職と同じ手の形で並び、周りに笑いがこぼれました。
境内では、ずっと大切に抱えていたお気に入りのハスキー犬のぬいぐるみをぎゅっと抱きながら散策。
赤や黄色に色づいた紅葉の中、落ち葉を踏みしめる音が
秋の空気をいっそう深く感じさせてくれました。
お抹茶と和菓子もいただき、少し大人びた表情を見せながら
「ごちそうさまでした」と言う姿に成長を感じました。
思い返せば、ママのお腹の中にいた頃のマタニティフォトから始まり、
そして今日の七五三。撮影するたびに大きくなる手足、どんどん豊かになる表情、家族の絆の深まり。
その全てを撮影し続けられることが、私にとっても大きな幸せです。
写真は“今”を残すものではなく、未来へつなぐ宝物。
今回の七五三撮影も、きっとずっと先まで家族の心を温め続ける一枚になったと思います。
これからも健やかに、そして笑顔のまま成長していく姿を見守り続けられますように。
ロケーションフォトならではの空気感、季節感、家族の絆。
五歳の七五三、本当におめでとうございました。
ロケーションブリーズ





