産泰神社でお宮参り〜大きな声で泣く声は神様まで届いたかな〜
07 Jun 2025
6月7日。
真夏を先取りするような日差しが、
朝から空にのぼっていました。
産泰神社の境内では、
石畳が陽に照らされて
きらりと白く光り、
木々の葉は風を待ちわびるように
静かに揺れていました。
そんなまばゆい夏の入り口に、
小さな女の子の赤ちゃんが
ご家族とともにやってきました。
ふわりと風をはらんだ晴れ着は、
やさしい黄色と淡い金色が織り交ざったような色合いで、
陽の光を浴びてほんのり輝いて見えました。
それはまるで、一輪のたんぽぽが
光に包まれて微笑んでいるかのよう。
可愛らしいその姿に、
おじいちゃんもおばあちゃんも
自然と目を細めて見つめていました。
この日はとにかく暑くて、
私たちは赤ちゃんのために
木陰をめぐる撮影となりました。
境内のあちこちを歩きながら、
風がすっと通り抜ける場所を見つけるたび、
カメラを構えて。
赤ちゃんの産毛が、風にふわりとそよぐたびに、
そこには一瞬の詩のような静けさが流れました。
ご祈祷中の様子では、
空気がすっと張りつめたその静寂に、
赤ちゃんはびっくりしたようで――
大きな声で、まっすぐに泣きはじめました。
小さな体から紡がれるその声は、
驚くほど力強くて、
まるで神さまに
「こんにちは」と届ける挨拶のようにも感じられました。
ママはそっと抱きしめながら
「がんばってね、大丈夫よ」と語りかけ、
パパは優しいまなざしでそっと寄り添っていました。
お外での撮影中も
ママの腕の中で揺られながら〜
ご家族の愛がその場の空気を
すこしだけやわらかく
包み込んでいくのを感じました。
泣き声は、生きている証。
まだ言葉はなくとも、
感じていることを
しっかり伝えようとする力強い意思。
その声は、ただの「泣く」ではなく、
未来へつながる
はじめの一歩のように思えました。
そして泣いたあとのほんのひととき、
やわらかい風がふと吹いて、
赤ちゃんの顔にそっと触れたとき。
小さなまつ毛が揺れ、涙のあとに、
ほんの少し
笑みのような表情が浮かびました。
その瞬間を写真におさめた一枚は、
静かな宝物のような一枚になりました。
この日、彼女が見た光、感じた風、聞いた声。
そのすべてが、
ひとつの記念として、やさしく心に残りますように。
大きな声で泣く声は、神様まで届いたかな。
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